高温下でも発光効率の低下、蛍光強度の劣化が少なく耐候性に優れた蛍光体(蛍光板)
Ce(セリウム)添加YAG/Sapphire共晶結晶とは
共晶(きょうしょう、eutectic)とは:一般的に凝固するときの凝固形態、結晶組織の一つで、液相Lが分解して固相Aと固相Bを形成したときにできる結晶です。
次世代のLD(レーザーダイオード)励起発光素材としてCe:YAG共晶結晶があります。
Orbrayでは固有技術であるEFG法を用いて、発光特性に最適な共晶結晶の製造を行っております。
発光特性に依存する、共晶結晶が持つラメラ構造(YAG層とSapphire層)の育成スピードを変えることにより、ラメラの大きさを任意に制御することが可能です。
Ce:YAG共晶結晶の状態図
従来の有機物蛍光体(樹脂+蛍光体粉末)では、高パワーの励起では有機物が劣化し発光効率が著しく低下する課題がありました。当社が製造する共晶結晶(蛍光体)は無機複合材料ですので、高温下でも発光効率の低下、蛍光強度の劣化が少なく耐候性に優れた蛍光体です。
また、当社ではカラーバランスの調整にも対応しておりCe(セリウム)以外の添加素材での製造も可能です。
当社ではデバイス設計・製作まで対応しております。
Ce:YAG共晶結晶の特徴
- 青励起の白色光源用の蛍光体材料
- 高い熱伝導率 (20W/m・K)
- 高い光耐性
- 機械的に高強度
- 発光効率 235lm/W
- 微細なラメラ構造
Ce:YAG共晶結晶の応用製品
高輝度照明
LED光に比べより高輝度の明るさを実現
プロジェクタ
従来のプロジェクタと比べより明るく、鮮明な映像を映し出すことが可能
ヘッドライト
LEDヘッドライトに比べより明るく、より遠方を明るく照らすことが可能
高出力サーチライト
エンターテイメント性の向上
マシンビジョン用照明
物体の色調と輪郭を鮮明にすることで、無人検査器等の測定精度の向上が可能
その他次世代の発光素材として期待されております。