アダマンド並木精密宝石株式会社からOrbray株式会社への軌跡はこちら

マイクロ波パワーアンプMicrowave Power Amplifier

マイクロ波パワーアンプ

マイクロ波パワーアンプとは?

我々の生活に不可欠なものとなっている携帯電話は、マイクロ波無線伝送技術で通信されています。このマイクロ波無線通信においては、RFパワーアンプ(電力増幅器)が電波を伝送するのに重要な役割を担っています。
近年、マイクロ波無線通信以外にマイクロ波自身が有用なエネルギー源として捉えられ、マイクロ波無線電力伝送のみならず材料合成や化学反応などへ積極的に応用されています。
特に、マイクロ波加熱やマイクロ波励起化学などのマイクロ波応用技術は、革新的なグリーンテクノロジーのひとつと考えられています。

超小型 2.45GHzマイクロ波パワーアンプ

Orbrayの2.45GHzマイクロ波パワーアンプは、半導体のGaN(窒化ガリウム)デバイスと、当社のLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板を応用した、ISM帯で電波利用許可を必要としない世界初の超小型増幅器です。
マイクロ波発生器の小型化・携帯化を実現するために、誘電率、誘電正接の特性が優れるLTCC多層基板を採用し、高周波回路デザインをコンパクトにするだけでなく、パワーアンプそのものの小型化を実現しました。

ISM帯(※)として知られている2.45GHzマイクロ波の加熱応用例は、電子レンジがあり、現在でもマグネトロンと言われる真空管が使われていますが、固体化(半導体)を使った高機能・高性能な電子レンジの実用化も進んでいます。
医療機器・産業機器、民生機器における加熱用途での応用が期待されており、例えば、災害時の非常用として、登山などに携帯できる手のひらサイズの携帯型小型電子レンジなどが生まれるかもしれません。

超小型マイクロ波パワーアンプの特徴

  • 超小型 外形寸法:51.5(D)×15(W)×10.5(H)
  • 小型なのにハイパワー出力:25W以上
    ISM帯で電波利用許可不要
  • GaNデバイスの採用で高効率:55%以上
  • 帯域幅:2.4-2.5GHz
  • ゲイン:22dB以上
  • ゲイン平坦性:+/- 0.3dB
  • 入出力インピーダンス:50オーム

外観図

外観図

マイクロ波パワーアンプ 仕様

特性 最小値 代表値 最大値
周波数範囲 2.4 2.45 2.5 GHz
小信号ゲイン 21     dB
入力電力     23 dBm
出力電力   44   dBm
ゲイン平坦性   ±0.3 ±0.6 dBm
入力インピーダンス   50   Ω
出力インピーダンス   50   Ω
効率 50   55 %
ドレイン電流(2.45GHz 25W) 1.6   1.8 A

超小型マイクロ波パワーアンプの特徴

外観図 外観図

※)日本では、電波を無線通信以外に利用する設備は電波法の高周波利用設備に該当し、総務省令電波法施行規則により50Wを超える高周波出力を使用する高周波利用設備は、超音波洗浄機、電子レンジなど型式指定または型式確認の対象となるもの以外は、高周波利用設備許可状を取得しなければならない。

関連製品

LTCC基板 (低温同時焼成セラミックス)

Contactお問い合わせ

※お問い合わせフォームからのセールス等はお断りいたします。送信いただいても対応いたしかねます。

※お問い合わせフォームが表示されない方はこちらをクリックして下さい。

・日本国外の方は英語ページでお問い合わせください。

☎

平日 9:00-17:00受付中03-3919-2200

✉

メールはこちら