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バイオセラミックスBioceramics

表面に生体活性能をもつバイオセラミックス

バイオマテリアルとは、医療や歯科の分野で用いられる材料のことです。損傷した身体の修復を目的として、生体組織と直接的、間接的に作用する物を特にそう呼び、生体への埋入による治療のほか、ドラッグデリバリー、再生医療などの分野・製品でも利用されています。

Orbrayは、バイオマテリアルの中でも生体親和性の高いバイオセラミックスに着目し、表面に生体活性を付与した「バイオジルコニア®」を開発しました。

Orbrayのバイオセラミックスの主な特徴

1. 生体活性を実現

バイオセラミックスは生体親和性が高く、安定的で優れた機械特性を持つ次世代のバイオマテリアルとして注目されているものの、生体活性を持っておらず、改善が望まれていました。そこでOrbrayでは、このようなニーズに応えるため、独自のプロセスにより強度等の低下がなく生体活性能を持ったバイオセラミックスである「バイオジルコニア®」を開発しました。
これにより、従来のバイオセラミックスにはないほどの高い密着性を得られ、生体骨と結合するような生物化学的な応答を引き出すことができる生体補強材の提供が可能になりました。

バイオジルコニア(生体活性ジルコニア)

2. 多孔質構造が可能

当社のバイオセラミックスは、多孔質構造にすることが可能です。多孔質構造にすることにより、気孔壁面に生体活性を持った材料となり、疑似体液を用いた試験にて、奥深くの気孔まで良好な生体活性を持つことが確認されています。

バイオジルコニア+多孔質セラミック

3. 強度と靭性が高い

当社のバイオセラミックスは、前述した通り、ジルコニアという材料を用いて開発したバイオジルコニア®という製品です。ジルコニアは、セラミックの中で最も強度と靭性が高いという特長をもち、欠けにくく耐久性に優れた材料です。
よって、高過重負荷部においても活用いただくことが可能です。

バイオジルコニア®の物性表

材料特性表 バイオジルコニア®
密度 6.05g/㎠
3点曲げ強度 1000MPa
ビッカース硬さ 1300Hv
ヤング率 200GPa
破壊靭性 4.1Mpa・m1/2
熱膨張係数 8×10-6/℃(RT)

バイオセラミックスの用途例

当社のバイオセラミック(バイオジルコニア®)は、その特徴から、幅広い用途での活用が期待されます。

  • 変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチなどの治療に用いられる人工関節
  • デンタルブロック・歯科材料
  • 人工骨
  • 人工心臓や人工肛門などの装置類
  • 再生医療分野

バイオセラミックの応用に興味があり、話を聞いてみたいという方はお気軽にお問い合わせください。

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