表面に生体活性能をもつジルコニアバイオマテリアル
バイオマテリアルとは、医療器具に用いられる材料のことであり、損傷した身体の修復を目的として、生体組織と直接的、間接的に作用しする物を特にそう呼び、生体への埋入による治療のほか、ドラッグデリバリー、再生医療などの分野・製品でも利用されています。
酸化物セラミックの一種であるジルコニアは安定的で優れた機械特性を持つ次世代のバイオマテリアルとして注目されているものの生体活性を持っておらず、この点が課題となっており、改善が望まれていました。当社ではこのようなニーズに応えるため、特殊なプロセスにより、強度等の低下がなく生体活性能を持ったジルコニアを新たに開発しました。
バイオジルコニア(生体活性ジルコニア)
当社ではジルコニアに生体活性を付与することに成功し、バイオジルコニアと名付けました。バイオジルコニアは、表面部分のみを特殊プロセスにより改質し複合化することで生体活性を発現させたジルコニアであり、本来ジルコニアの持つ良好な機械特性を損なうことなく、良好な強度や破壊靭性を示します。

バイオジルコニア+多孔質セラミック
バイオジルコニアは多孔質構造にすることも可能です。この多孔質バイオジルコニアは気孔壁面の表面に生体活性を持った材料となり、擬似体液を用いた試験にて、奥深くの気孔まで良好な生体活性を持つことが確認されています。
