研究者のニーズから生まれた研究開発ユニット

製品概要
レーザーは、連続的にレーザーが出る連続発振レーザーと、連続ではなくパルス状に出るパルス発振レーザーに大別されます。フェムト秒レーザーは、パルス発振レーザーに分類され、パルス幅がおよそ100fs(フェムト秒)のレーザーに位置づけられます。パルス幅が極端に短いため、極短パルスレーザー、超短パルスレーザーとも呼ばれます。材料加工に応用すれば、熱影響の無いナノメーターオーダーの超微細加工ができます。
下の動画は細胞膜観察ユニットを使って、蛍光顕微鏡で実際にHeLa細胞から生成した細胞膜を観察した様子になります。
<参考文献><山形大学理学部 物質生命化学学科 奥野貴士准教授 ご提供>
動作原理
まず試料となる細胞を薬液処理して細胞膜を生成し、細胞膜の懸濁液を準備します(手順の詳細は上記参考文献をご覧ください)。

微細穴基板をホルダーに取り付けます。ホルダーはチューブを介して真空ポンプに接続されています。基板の高さ(ディッシュとの距離)はZ軸ステージにより調節します。

ピペットで細胞膜の懸濁液をディッシュに注ぎます。

希望の圧力をパソコンで選択し、真空ポンプで吸引することで、細胞膜を微細穴に固定します。

用途例
細胞を模したスチレンビーズΦ6µm を配列した例です。
<山形大学理学部 物質生命化学学科 奥野貴士准教授 ご提供>
その他バイオ研究においても様々な使い方があります。テトラヒメナの固定化観察を行った例です。
<筑波大学大学院 生命環境科学研究科 生物科学専攻 中野賢太郎准教授 ご提供>
細胞膜観察ユニットのデモ機をお貸出しできますので、弊社までお気軽にお問い合わせください。微細穴形状のカスタマイズも承ります。
仕様
仕様 |
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微細穴 |
穴径 |
0.5μm~20μm |
長さ |
≧ 0.2mm |
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アスペクト比 |
100 |
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穴形状 |
ストレート, テーパー, 半球 |
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材質 |
石英ガラス |
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標準品 |
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カスタム品 |
穴径・レイアウト等 |
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顕微鏡用 |
透過窓 |
位相差観察用 |
ガラスベース |
直径35mmディッシュに対応 |
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Z軸ステージ |
微細穴基板の上下位置微調整用 |
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対応顕微鏡 |
オリンパス、ニコン |
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外形寸法 |
170mm x 130mm x 58mmH |
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重量 |
0.3kg |
吸引 |
吸引圧 |
-1kPa~-40kPa |
圧力調整 |
1kPa |
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最大流量 |
2L/min |
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制御 |
圧力調整スライド、圧力選択ボタン、 |
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制御用PC |
ノートパソコン |
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外形寸法 |
247mm x 160mm x 95mm |
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重量 |
1.8kg |
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電源 |
AC100V~250V |
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アプリ |
細胞膜観察、細胞マニピュレーション |