セラミックはギリシャ語の”keramos”(粘土を焼き固めたもの)に由来しています。 古来からある、素焼、陶磁器類です。 1世紀ほど前から非鉄金属材料を焼き固めた、碍子、スパークプラグ、基板等、耐熱、対蝕、絶縁性などの機能性セラミックが製造され、近年さらに精錬された多種類の原料で生産されるようになり、”ファインセラミック”と呼ばれるようになりました。 当社もファインセラミックの製造販売をしています。 当社では、ジルコニア、アルミナ、強化アルミナのパウダーを製品に合わせて調合し、その後成形をして、焼結します。射出成形を中心に押出し成形、粉末プレス成形、CIP成形などご要望に応じた成形方法で対応します。また焼結工程もクリーン度を優先した電気炉を用い的確な温度コントロールを経て安定した製品の供給を実現しています。 それ以外にも、窒化ケイ素(SiN)、炭化ケイ素(SiC)、窒化アルミ(AlN)などのセラミック製品の取り扱いもあります。
加工品精度
丸形状
外形(mm) | 内径(mm) | 全長(mm) | |
---|---|---|---|
寸法 | φ0.07~10.0 | φ0.01~6.0 | 0.01~50.0 |
精度 | 径精度:±0.001 真円度:0.0002 円筒度:0.0005 |
径精度:±0.001 真円度:0.0005 同軸度:0.0005 |
±0.003 |
加工内容 | 外形仕上 テーパー加工 段挽き加工 |
内径仕上 ボーリング 異形穴加工 |
切断 全長 研磨 |
角形状
寸法 | 最小 0.1mm × 0.1mm 最大200mm × 50mm |
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精度 | 平面度:0.001 (20mm x 20mm未満) 平面度:0.003 (20mm x 20mm以上) |
加工内容 | 切断加工 段挽き加工 溝加工 穴加工 |
※一般的な内容となります。形状に依存する部分もありますので、詳細はご相談下さい。
アルミナ
アルミナはセラミックの中で最も多く使われているセラミック材料です。特性的に高硬度で耐熱耐摩耗性、耐蝕性に優れた材料となります。当社では特に高純度アルミナ(99.99%)を中心に汎用アルミナまで幅広く対応しております。
ジルコニア
ジルコニアは加水分解プロセスで生産された国内製の高純度、高品質の粉末を使用しています。 ジルコニアはセラミックの中で最も強度と靭性が高いという特長をもつ材料で欠けにくく耐久性に優れたセラミックとなります。焼結粒径が細かく、鏡面加工や平面精度における平滑性の向上が得られます。融点が2700℃の耐熱材、金属に近い熱膨張率で金属との接合に最適です。耐蝕、耐薬品に優れ、高比重です。 また、原料に添加物をドープさせたカラージルコニア(黒色、青色など)も取り扱っており宝飾関係の材料としても使われています。
強化アルミナ(ジルコニア添加アルミナ)
強化アルミナ(ジルコニア添加アルミナ)は、ベースの高純度アルミナベースにジルコニアを添加することにより両材料の好特性を併せ持つ白色状の複合セラミックとなります。アルミナでありながらジルコニアに近い強度特性が特長でセラミック構造部材として注目されております。
窒化ケイ素(SiN)
高温において高い強度を示し、他のセラミックと比較し破壊靭性も高いことから高温構造材料として使われます。その他耐摩耗にも優れ軽量であることからベアリングなどにも用いられます。
炭化ケイ素(SiC)
高い硬度の他に、高い剛性が特徴の材料となります。特に耐摩耗性に優れるためメカニカルシール部品として使用されます。また高温でも酸素と反応しづらいため発熱体として用いられる他、半導体製造装置としてもよく使用されます。
窒化アルミ(AlN)
高い熱伝導性を特徴とする材料で、合わせて絶縁性も優れることから放熱が求められる電子回路の基板などに用いられている他、セラミックヒーター用の材料として用いられる場合もあります。