ものづくりと防災から、未来を生きる力を ― Orbray Junior Academy「サマーディスカバリー2026」―

2026年8月4日、Orbray[TRAD]にて「Orbray Junior Academy ~サマーディスカバリー2026~」を開催しました。
子どもたちに、学校の教科書だけでは得られない学びや体験を届ける「Orbray Junior Academy」。
今年のサマーディスカバリーでは、「ものづくり」と「防災」を大きなテーマに掲げました。Orbrayのものづくりの現場を実際に見て、触れて、体験すること。そして、近年各地で自然災害が相次ぐ中、災害を「自分事」として捉え、もしものときに自分や大切な人を守るために何ができるのかを考えること。子どもたちが「見て・学んで・体験する」一日が始まりました。
ものづくりの楽しさを身近に!レコード針の工作・再生体験
最初のプログラムは、Orbrayならではのレコード針のプチ工作です。
今回は、Orbrayで製造している精密部品「プランジャー」のうち、製品として使用できなかったものを活用し、レコード針の工作に挑戦しました。
小さな部品に触れながら、自分の手を動かしてものづくりを体験。さらに、工作だけでは終わりません。実際にレコード盤を回し、レコード盤に刻まれた溝から、針を通して音楽が生まれる様子も体験しました。音楽をスマートフォンやデジタル機器で聴くことが当たり前になっている子どもたちにとって、針を落とすと音が流れ始めるアナログレコードは、新鮮に映ったのではないでしょうか。
「見る。つくる。触れる。そして、聴く。」さまざまな感覚を使った体験を通して、Orbrayの技術とものづくりの面白さを身近に感じてもらいました。

ものづくりの現場へ!Orbrayの工場を探検
レコード針の工作・再生体験のあとは、Orbrayの工場探検です。
普段なかなか見ることのできない製造現場を歩きながら、Orbrayではどのような製品が、どのような技術によって生み出されているのかを間近で見学しました。工場の中には、子どもたちにとって初めて見るものがたくさん。ものづくりの現場を自分の目で見て、音で感じ、五感を使って体験することで、記憶に残る学びの機会となりました。また、子どもたちにとって身近な人が働く会社を知る機会でもあります。
「Orbrayって、こんなものをつくっているんだ!」そんな発見から、ものづくりへの興味が広がっていきます。
身近な地域の災害を「自分事」に
ものづくり体験に続く、今年のもう一つの大きなテーマが「防災」です。
講師を務めたのは、昨年に引き続き、当社顧問の永井拓三さん。まずは、日本で実際に起きる災害について学ぶことからスタートしました。災害という言葉を知っていても、自分の身近な場所でどのような災害が起こる可能性があるのかを知る機会は、意外と多くありません。
自分たちが暮らしている地域にも災害が起こる可能性がある。そのことを知ることが、災害を「どこか遠くで起きること」から「自分にも起こり得ること」へ変える第一歩となりました。
~防災プログラム~
- 防災講話
- 防災チームゲーム
トラストフォール/ブラインドトレイン/ジェスチャーゲーム
伝言ゲーム/てこの原理体験 - 防災おりがみ
- 防災すごろく

正解はひとつじゃない。チームで考える防災ゲーム
防災について学んだあとは、子どもたち自身が考える時間です。防災シミュレーションやチームゲームを通して、さまざまな「もしも」の場面に挑戦しました。災害が起きたら、まず何をする?こんな状況だったら、どう行動する?自分一人ではなく、周りの人と一緒だったら何ができる?子どもたちはチームで意見を出し合いながら、一生懸命に答えを考えました。伝言ゲームでは、14~15人のチームで順番に伝言していきました。しかし、伝わる過程で情報が全く異なる内容に変わってしまう場面があり、「正しく伝えること」の難しさを体験しました。防災では、状況によって必要な判断が変わることもあります。だからこそ、知識を覚えるだけではなく、自分で考えること、周りの人の意見を正しく聞き・伝えること、そして協力して行動することも大切です。ゲームを通して楽しみながら、「もしものときに考える力」を身につけていきました。
折って、つくって、身につける「防災おりがみ」
続いて挑戦したのは、防災おりがみです。新聞紙を使ってスリッパを、キッチンペーパーと輪ゴムを使って簡易マスクをつくり、実際に手を動かしながら、災害時にも役立つ知恵を学びました。「防災」と聞くと、少し難しかったり、怖かったりするイメージを持つ子どももいるかもしれません。しかし、工作のように楽しみながら体験することで、防災はもっと身近なものになります。自分でつくった経験が記憶に残り、いざというときに「あのときやったこと」を思い出すきっかけになる。楽しく実体験する中に学びが隠されている、これがOrbray Junior Academyの体験学習です。

遊びながら学ぶ!防災すごろく
プログラムの最後は、防災すごろく。サイコロを振ってゴールを目指しながら、防災に関するさまざまなテーマに触れていきました。ここまでのプログラムで学んだことを思い出したり、友達と相談したりしながら進む子どもたち。真剣に考える表情があったかと思えば、次の瞬間には笑い声が聞こえる。そんな楽しさの中で、日頃からできる備えや、災害が起きたときの行動について自然と考える時間となりました。防災は、災害が起きたときだけ考えるものではありません。普段から知り、考え、備えておくこと。この日の体験が、子どもたちだけでなく、家に帰って家族と防災について話すきっかけにもなればと願っています。
「楽しかった!」の先に残るもの
- ~視覚~ 工場を見る
- ~触覚~ 自分の手でつくる
- ~知識~ 地域の災害を知る
- ~思考~ もしものときを考える
- ~五感~ 仲間と一緒に体験する
今年のサマーディスカバリーでは、ものづくりと防災という一見異なる2つのテーマを通して、子どもたち自身が発見し、考え、行動することを大切にしました。イベントを終えたとき、子どもたちの中に残るものが「楽しかった!」という夏休みの思い出だけでも、もちろんうれしいことです。けれど、その楽しい記憶の中に、
「ものづくりって面白い」
「もっと知りたい」
「災害が起きたら、こうしよう」
そんな小さな気づきが一つでも残っていたら。それがいつか、新しいことに挑戦する力や、自分自身、そして大切な人を守る力につながっていくのかもしれません。

秋田から、次の地域へ
Orbray Junior Academyの取り組みは、ここで終わりではありません。
2025年のブログでは、この活動を「地域の未来への種まき」と表現し、より多くの子どもたちへ届けていきたいという想いを発信しました。そして2026年、その想いを次のステップへ進めます。今後は、Ray of Futureプロジェクトが中心となり、各拠点での開催を目指していく予定です。これまでのサマーディスカバリーで培ってきた経験やノウハウを活かしながら、それぞれの地域の特色や、それぞれの拠点が持つ技術を活かしたプログラムへ。開催する場所が変われば、子どもたちに届けられる体験もきっと変わります。
ものづくりをする会社だからこそ伝えられること。
地域とともに歩む会社だからこそできること。
これからも、さまざまな地域の子どもたちへ「Orbrayだからこそできる学び」を届けていきます。







