8月1日 秋田県湯沢市岩崎にて新工場Orbray [TRAD] を稼働。地域と共に新しい未来を作る
代表取締役社長 並木 里也子
2023年8月1日、創業者が初めての生産拠点として選んだ秋田県湯沢市に、新工場Orbray [TRAD] を開設し、新たな一歩を踏み出す運びとなりました。
湯沢工場は、1967年に操業を開始して以来、レコード針、時計部品、サファイアなどの精密部品を中心に製造を続けてきました。工場建屋の老朽化に伴い、レコード針と時計部品の生産を新工場(湯沢市岩崎)に移転し、その新工場の名前をOrbray [TRAD] としました。[TRAD]は 英語の「traditional」の短縮形であり、「伝統的なもの、 世代から世代へと受け継がれるもの」という意味を持ちます。 私たちの「匠の技」とお客様からの難しいご要望に応える「ものづくり」の精神がこれからも続いてくことを願っています。
このOrbray [TRAD] では、工場全体を五感で感じ、地元のコミュニケーションの場として活用していただきたいと考えています。建物の玄関入り口から一歩中に入ると、来訪者は秋田杉の香りに包まれ、気分がリフレッシュされます。
カフェ(食堂)ではOrbray製造の針でレコードから再生される音楽を聞きながら、湯沢が世界に誇る曲木加工家具メーカー、秋田木工製造のテーブルと椅子をご利用いただけます。窓からは悠然とそびえる鳥海山の雄姿を眺めることができ、窓枠がまるで美術品の絵画のように眺望を切り取り、新たなアートとして鑑賞することで、湯沢の自然の豊かさを一層感じていただけると思います。目で風景を楽しむと同時に、テーブルの肌触り、心地よい音色、そして地元のお菓子とコーヒーなどをご堪能いただけます。ここを訪れる方々がそれぞれ楽しめる、特別な空間になれば良いと思っています。
また、このカフェでは、地元の団体や企業と組んで、講演会やワークショップなども開催していく予定です。
9月8日には、佐藤一夫湯沢市長をはじめ、お世話になった地元の関係者にお越しいただき、オープニングセレモニーを開催しました。デザインのコンセプトのお話や当社の技術紹介などもさせていただきました。皆様と貴重な時間を共有し、大変有意義なひと時を過ごすことができました。
私たちはOrbray [TRAD] に加えて、次なる夢の実現に向けて、目の前の土地である湯沢商工高校跡地及び成沢工業団地に、新本社・新工場建設を計画しています。
私たちはOrbray [TRAD] 及び新本社・新工場を通じて、地域との連携を深め、地域社会に貢献し、一緒に成長していくことを目指していきます。