Orbray株式会社(旧アダマンド並木精密宝石)ブログ。技術のトレンド、製品のワンポイント、SDGsなどについて紹介していきます。

宝石の特徴:劈開(へきかい)について

   最終更新日:    公開日: 2021/03

劈開とは

劈開(へき開)とは、「裂き開くこと」がもともとの意味ですが、ナイフなどの刃物を鉱物にあて、表面をそぐ形で刃物を動かすとぱっと開くように割れる性質のことをいいます。
ある特定の面に垂直な方向の原子・イオン・分子間の結合力が弱いため、平面に平行に割れやすい性質を持っているのです。
割れる方向は、6方向まであり、これにより、硬い宝石でも加工がしやすくなります。

劈開の6方向

一方向に劈開雲母、石墨など
二方向に劈開輝石、角閃石など
三方向に劈開方解石、方鉛鉱、岩塩など
四方向に劈開蛍石など
六方向に劈開閃亜鉛鉱など
劈開なし石英、自然金、黄鉄鉱など

また、劈開が規則正しく割れるものであるのに対し、不規則に割れる場合は、断口といいます。断口は、その宝石に劈開がないか、もしくは劈開があっても、違う方向に割れた場合に起こります。石英やガーネットなどは劈開がなく、無理やり割れた場合は、断面が貝殻状や不規則な形となります。その他 土状、針状、平坦状、多片状など。
ダイヤモンドも劈開によって、切りくずを出さずに、結晶を無駄なく二つに分割することができます。

ダイヤモンド(オクタへドロン)の劈開

お問い合せは下記フォームに入力し、確認ボタンを押して下さい。

※お問い合わせフォームからのセールス等はお断りいたします。送信いただいても対応いたしかねます。

TAG
タグ
DCコアレスモーター MEMS SDGsの取り組み インタビュー エナジーハーベスティング オーディオアクセサリー コアレスモーター サファイア セラミック ダイヤフラムポンプ ダイヤモンド ダイヤモンド基板 ディスペンサーノズル フェムト秒レーザー フェルール フォトニクス ブラシモーター ブラシレスモーター マイクロ波 ルビー レコード針 レンズドファイバー レーザー加工 ロボット ロボットハンド 光ケーブル 光コネクタ 光ファイバ 光通信 内径測定 医療製品 半導体 協働ロボット 吸着ノズル 小型モーター 手術用ロボット 振動発電 測定器 測定機 無電源 環境発電 精密ノズル 腕時計用外装部品のはなし 腕時計部品 蓄音器
Pagetop