宝石の特徴:色について
宝石の色
宝石の魅力の一つとして、様々な色があります。
色には、“自色”と“他色”の2種類があります。自色は、宝石を構成する主成分による色。他色は、不純物などにより、作り出される色です。
たとえば、コランダムは本来無色透明ですが、ここに鉄やチタンが入ることにより、ブルーサファイアが出来上がります、またコランダムにクロムが入ると、ルビーとなりますが、クロムが1%未満の場合は、ピンクサファイアとなります。ダイヤモンドは、炭素にホウ素が含まれるときに無色透明からブルーに変わります。
不純物が入った時の色の変化
宝石の多色性
宝石の中には、見る角度によって、色が変わるものがあります。
これを多色性と言います。これは結晶の向きによって違う性質(異方向)を持っているためで、光の通る方向により光の波長の吸収帯が変わるのです。また光源によっても、色が違ってみえるものもあります。
これは、“変色性”と言います。アレキサンドライトは、自然光のもとでは緑色に、白熱電球の下では赤色になります。
不純物によって他色を持ったり、多色性、変色性を示す宝石でも、同じ種類の宝石であれば、粉末にすると同じ色の粉になります。これを条痕色と言います。
条痕色の調べ方は、白い素焼きの条痕板に、宝石をこすりつけてください。条痕板の代わりに、茶碗の底の糸尻やタイルの裏側を使っても構いません。アメジストは、見た目は紫ですが、粉末にすると、白となります。
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