「スペースデリバリープロジェクト ~RETURN to EARTH~ 」JAXAへの対象品引渡し報告会を実施
プロジェクト参加・協力の10組が引渡し報告セレモニーに参加
当社は、ダイヤモンドの宇宙曝露実験を国際宇宙ステーションISS「きぼう」にて6か月行います。先日行われたJAXAへの引き渡し式に参加しました。詳細は、主催するSpace BD社のプレスリリースを御覧ください。
【プレスリリース】
Space BD株式会社
宇宙産業における総合的なサービスを展開するSpace BD株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:永崎将利)は、国内外の研究機関・教育機関・民間企業10組から集めた、研究用素材、写真、イラストなどの対象品を宇宙空間に打上げ曝露した後に地上に戻す「スペースデリバリープロジェクト ~RETURN to EARTH~」において、2021年9月27日(月)にJAXAへの対象品引渡しを完了しました。
これを受けて、プロジェクトに参加する国内の研究機関・民間企業6組と、技術提供した協力企業4社を招待したJAXA対象品引渡し報告会を2021年10月19日(火)に開催しました。
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当日の模様
引渡し報告セレモニー(代表者のコメント)
アダマンド並木精密宝石株式会社 代表取締役社長 並木里也子
関係者の皆さま、大変なご苦労があったと思います。Space BDさまの熱意とスピード感がここまで来たと思います。私たちは工業用宝石を取り扱っておりまして、今回ご提供するダイヤモンドも一か月の早さで進み、驚いております。これからも日本のモノづくりの夢をSpace BDさんとともに届けていきたいと思います。
京都大学大学院農学研究科 准教授 村田功二様
宇宙飛行士の土井隆雄先生の発案のもと宇宙で木を育て使っていこうという資源の循環利用を目的とした宇宙木材研究会の取組みです。宇宙に木材を持っていくとどう変わるのかは地上で精密実験をしないと分からないため今回のプロジェクトが願ったり叶ったりで喜びでいっぱいです。今回得られる実験データは2023年のリグノサットを打ち上げるための基礎データとして期待しており、Space BDの担当者との議論で多くのアイデアが沸いています。今後もこのプロジェクトを利用して知見を広げていきたいと考えています。
損害保険ジャパン株式会社 航空宇宙保険部 営業課 伊藤穂乃香様
当社の会員制ウェブサイト「SOMPO Park」の宇宙旅キャンペーンでご当選されたお客様の思い出の詰まった写真と、当社マスコットキャラクターのジャパンダが宇宙を旅するのをとても楽しみにしています。当社は、宇宙産業のさらなる裾野拡大に向けて、誰もが安心して宇宙空間にモノを打ち上げられるよう、今後も新たな挑戦を応援していきたいと思います。
たんぽぽ4研究チームより 福岡工業大学 工学部 生命環境科学科 三田肇様
アストロバイオロジー研究を行っている研究グループの代表を務めております。アストロバイオロジーというのは生命がどのように誕生したのか、地球にいる生命がどのように宇宙で生存できるのか、あるいは生命は宇宙から来たのか、ということを研究している学問です。2015年から曝露実験を開始し、今回は研究チームとしては4度目の打上げとなります。今後もできる限り利用したいと考えていますのでよろしくお願いいたします。
Space SAGA 代表理事 渡邉賢一様
このような機会を頂き有難うございます。オーバービューエフェクトという宇宙から俯瞰してみれば様々な物が違った形で見えてくるのではという考えのもと、地球の課題の解決をデザイン志向で取り組んでおり、食の課題解決を目指しています。今回のプロジェクトを学びの機会としたいと考えています。
東亞合成株式会社 接着材料事業部 安藤 裕史様
Space BDさん協力のもと今日の機会を迎えられたことを嬉しく思います。お店で販売しているアロンアルフアで接着したサンプルが宇宙に行って帰ってくるという企画で参画しています。アロンアルフアは今年50周年を迎えていまして、節目の年にこのような企画に参加できて嬉しく思います。無事アロンアルフアが接着したまま手元に戻ってくる日を非常に楽しみにしております。
JAXA有人宇宙技術部門きぼう利用センター 土井忍様のご挨拶
今回、様々なサンプル等の引渡し報告会を迎えられることをJAXAとしても大変嬉しく思っています。
本取り組みについてJAXAよりSpace BDにサンプルを載せる場所を共同開発しないか、という相談をしたところ、驚くような早さで返答があり、昨年12月の合意に至ったということです。そして1年以内にこのような形でお客様をお招きしReady to Flightの段階に来れたのは、商社としての能力プラス、下支えする絶対的な技術力にも裏打ちされて成し得たことだと考えます。このような形で、引続き勢いをもって本プロジェクトを発展させていただくことを期待しています。
Space BD代表 永崎将利様のご挨拶
本件は、国際宇宙ステーションにモノを輸送し、宇宙空間に晒されたものが地上の手元に帰ってくることがユニークなサービスです。そして、研究用途に限らず、記念品や教育目的に至る広がりを持たせた点では世界初ではないかと考えます。
当社は2019年3月に「きぼう」日本実験棟の曝露部にある「i-SEEP」の利用権を、公募を経てJAXA様より付与され、事業ができる日本で唯一の企業です。そして、我々は宇宙商社と称していますが、1/3がエンジニアである点も特徴です。これらから、当社独自のサービスとなっています。また、部品レベルから技術的な観点でもプロジェクトマネージャーとして直接手掛けることが可能なため、価格面でも世界的にかなり競争力あるサービスであると認識しています。
本プロジェクトの第二弾、第三弾はもちろんのこと、宇宙の新しい使い方、宇宙を使ったらこんな良いことがあるのだ、という事例をたくさん作っていきます。それが宇宙産業の裾野の拡大と発展につながり、日本発の我々が世界で存在感を持つひとつの切り口になると思っています。
本プロジェクトに参加してくださったユーザー様、高い技術力をもってご協力いただいた協力会社様、パートナーであるJAXA様に、心より御礼申し上げます。
協力企業からのご出席者
- 足立織物株式会社 商品事業部 知野見章文様・見尾谷有希様
- コアマシナリー株式会社代表取締役 岡本真樹様
- 相模塗装株式会社 代表取締役 相原敏行様、品質保証課 藤曲敏一様
- 株式会社由紀精密 精密加工事業部 平野融様、由紀ホールディングス 企画広報 岡本梨沙様
「スペースデリバリープロジェクト ~RETURN to EARTH~」について
ISS「きぼう」日本実験棟の中型曝露実験アダプタ (i-SEEP)に搭載する新たな小型簡易曝露実験装置(ExBAS)を活用したプロジェクトで、Space BD主導で広く参加団体を募り、対象品の選定から打上げ、地上回収までのあらゆるサポートを遂行します。第1弾となる今回は、民間企業や研究機関など計10組から集めた、研究用素材、写真、イラストなどの様々な対象品を、2021年度内に国際宇宙ステーションの補給船で輸送し、 船外実験プラットフォームにて約6か月のあいだ宇宙空間に曝露します。その後ISS船内に回収、補給船で地球に再輸送し、お客様の元にお戻しする予定です。
(詳細:https://space-bd.com/news/20210825.php )
Space BDについて
Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」です。2017年の創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともに国際宇宙ステーション(ISS)を初めとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討からエンジニアリング部門による技術的な運用支援までをワンストップで提供してまいりました。これまで衛星取扱い約50件を含め100件以上の実績を重ね、宇宙商社として幅広く展開しています。
- 社 名:Space BD株式会社
- 本 社:東京都中央区日本橋室町一丁目5番3号 福島ビル7階
- 代 表 者 :代表取締役社長 永崎将利
- 設 立:2017年9月1日
- 事業内容:宇宙における各種サービス事業・教育事業
- U R L:https://space-bd.com/
本件に関するお問い合わせ
Space BD株式会社
広報担当 原・山田
Tel: 03-6264-7177
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