地球目線で考えるSDGsの取組み~アイランダーサミット石垣 ~
代表取締役社長 並木 里也子
2019年、地球目線で人々の幸せを考える国際アイランダーサミットが石垣島で開催されました。サミットのプロデューサーが長年の友人というご縁で、私もこのイベントにボランティアスタッフとして参加しました。
石垣の美しい海を見ながら、この地球を未来にどう残していくかを考えようという呼びかけに集まった日本、ハワイ諸島のカウアイ島、インドネシアのバリ島、イタリアのサルデーニャ島の有識者と国内外の専門家ら150名が3日間にわたり議論を繰り広げました。 明るい未来に向けて人々が本気で考え、何かが動き始めた場に居合わせ、少しでもお手伝いできたことは本当に幸せでした。交わされた議論や解決策がどうか世界に伝わり、広がっていきますように。
地球環境は待ったなしの最終局面
「人間が生き残るには、もう待ったなしの最終局面!地球気温があと1.5度上昇したら、世界は取り返しのつかないことになる!『人間が住めない地球にしてしまいすみませんでした』、とご自分の孫やその子供たちに説明ができますか?」と冒頭で熱く語ったバイオベンチャー、ユーグレナ代表の出雲充さん。未来の子供たちにしっかり向き合えるよう、他人ごとではなく、自ら、今すぐ行動して欲しいという言葉が胸に刺さりました。
島文化が世界を変える
このサミットでお会いして大ファンになってしまったのが幸福学の前野隆司教授(慶應義塾大学)。持続可能な世の中を目指すには、島文化に秘密があり、島国ニッポンには世界を変える力があるとおっしゃり、以前から私が何となく感じていたことを、科学的にお話して下さり、本当に感動しました。 前野教授の「人が何に幸せを感じるのか」というテーマについての最新の研究によると、人間は『やりがいを持つことと、小さなコミュニティのつながりを持つこと』に一番幸せを感じ、『みんなの幸せこそが個人の幸せ』という方向にシフトしているのだそうです。
長寿とお酒の関係性?
村の人口の25%が100歳以上、世界で最も長寿の島と言われているイタリアサルデーニャ島。同島のセウーロ市長は「長寿の秘訣は?」との問いに、「食(海の幸)と家族とコミュニティの絆」と即答されました。サルデーニャ島の人々は家族と仲間で支え合って生涯働き、人、風景、光、香り、音との出会いを日々大切にしているそうです。
誰かが「山があって水が良質なことも関係していますか?」と聞くと、「いいえ、私たちは水よりもワインを飲んでいます」とおっしゃって笑っていました。日本の長寿の島、沖縄も泡盛が有名ですね。こちらはエビデンスがありませんが、もしかしたらお酒は長寿に欠かせないものなのかもしれないと予防医学研究者の石川善樹さんがおっしゃっていました。家族や仲間同士でお酒を囲んで、笑い合えるのは幸せなことですよね。
サミット最終日には海岸に流れ着いた大量のゴミ、漁具、ペットボトルなどを回収するビーチクリーンを行いました。なんとゴミ袋の数は700袋に達しました!3日間、環境問題について心と身体を動かし、スタッフを含めて総勢167人の想いが一つになった瞬間でした。サミット参加者は「48時間以内に行動を起こすこと」を宿題に出されました。小さなことであっても、それぞれがアクションを起こしたことと思います。
今回は、私が関わった SDGsの取組みについてお話しさせていただきました。私は昨年当社に入社する前、子供たちの教育とこのような社会貢献活動に長年携わってきました。
今後も、地域社会に何か貢献できるような取り組みを考えていきたいと思っています。
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