「コマ大戦秋田場所」に2チームが全力参戦!

今年も熱い戦いになりました!
東北6県の製造業と大学生・高校生がタッグを組み、若者のアイデアと企業の技術力でコマを製作、そのコマでガチンコ勝負に挑んで王者を決める「全日本製造業コマ大戦 特別あきた場所大会」が2025年 11月1日、県立大学本荘キャンパスで開催されました。
Orbrayは、湯沢翔北高校専攻科の生徒さんたちと2チームを編成して参戦しました。 相手のコマを直径約30cmの土俵の外にはね飛ばすか、相手より長く回り続けるか――勝負は一瞬!しかしそこに至るまでの道のりは、まさに「ものづくりの総合格闘技」です。
技術と挑戦が交錯
この大会は、単なるコマ回しの競技ではありません。 学生と製造業の若手たちが材料選びや設計、加工までを考え抜き、自分たちだけでできない加工は社内の高度な技術を持つ先輩たちの惜しみないサポートを受け、半年かけて金属の塊からコマを創り出し、最終日の決戦に臨みます。
今年のあきた場所には、企業+秋田県立大学チームが7組、企業+県内高校チームが19組、合計26チームがエントリー。5月にチームが結成されてから、11月のあきた場所まで学生と企業のコラボレーションが続きました。
決戦の日

会場となった県立大学本荘キャンパスは、11月1日、朝から熱気に包まれていました。各チームは工夫を凝らした自慢のコマをひっさげ、小さな土俵の上での真剣勝負に挑みました。
予選はリーグ戦形式で行われ、8チームが決勝トーナメントへ進出しました。
Orbray+湯沢翔北チームの結果は…残念ながら2チームとも予選の厚い壁を突破することができませんでしたが、来年こそは、という強い決意を新たにしました。
「独楽散」チーム ― 試行錯誤の連続

「独楽散」チームは、湯沢翔北高校とOrbrayからそれぞれ 3名ずつ計6名が参加しました。
このチームは、ヘビーメタルボディにサファイア軸のコマを構想しました。Kさんは、研修で覚えたばかりの切断機や横削りの技術を駆使し、板材のサファイアを角材へ、さらに円柱へと少しずつ成形。仕上げは製造部門のSさんらの協力を仰ぎました。

しかし、サファイアには特有の結晶方向があるため、加工は苦難の連続でした。さらに、ヘビーメタル製のボディの中心に穴を開ける作業ではドリルが折れるハプニング。完成後に回してみると軸ぶれが生じ、思うような回転が得られませんでした。
そこで挑んだ2つ目のコマでは、軸をあえて太く設計。「回しやすい」という実践者の声を反映したこの変更は、いい結果につながりました。
Kさんはこの経験から、「一人でできることには限界がある。積極的に周囲とコミュニケーションをとり、人に助けてもらうことも大切だ」と実感しました。そして、「この経験は今後、仕事においてもベストを尽くす自信と覚悟につながりました」と、コマ作りを通して大きく成長した姿をみせてくれました。
3度目の挑戦、そして次へ

学生時代からの参加を含め今年で3回目の挑戦となるSさんは、昨年の反省を踏まえ、コマの重量を増し、攻撃力を高める改良を施しました。
初戦の相手は同じ攻撃型のコマ。改良の成果が存分に発揮され、見事に勝利。しかし2戦目は、小型で背の低い持久力型。せっかく外周に付けた突起が相手の頭の上を素通りし、持久戦に持ち込まれた末、惜敗しました。
それでもSさんは、「攻撃力を高めた手応えは確かにありました」と前向きに振り返ります。来年への進化が、今から楽しみです。
「専攻のハサウェイ」チーム

もう一方のチームは、その名も「専攻のハサウェイ」。 機動戦士ガンダム『閃光のハサウェイ』のもじりです(笑)。重量を追求した結果、選んだ素材は超硬金属。旋盤加工ができず、ワイヤー放電加工で“閃光”を散らしながら加工したことが、この名前の由来です。
Orbrayの若手のSさんは初参加ながらプロジェクトを一任され、学生と議論を重ねて構想を練り上げました。

部材選定から加工方法までを決定し、ワイヤー放電加工では生産技術部のOさん、Sさんの協力を得て試作・検証・改良を繰り返し、コマを完成させました。
しかし、結果は一勝一敗で決勝進出はならず。それでもSさんは、「半年の過程の中で計画→実行→ 評価→改善というPDCAを回し、製造業における受注から納品までの流れを体感できました」と、この大会が実践的な学びの場となったことを強調しました。
挑戦は続く
コマ大戦は、試行錯誤の連続です。学生たちも企業の若手たちも、そのたびに問題を解決するために知恵を絞って大きく成長していきます。若手社員にとっては自分の業務以外の会社のことを知るいい機会になり、大学生・高校生にとってはものづくりの現場を垣間見るまたとない機会になるコマ大戦。来年以降も県内のものづくり産業活性化の一端を担っていくことでしょう。








