Orbrayと腕時計との関わり ~軸受宝石~ [腕時計用外装部品のはなし1]
正確に時を刻む国産腕時計の誕生
Orbrayと腕時計との関わりは、1949年の腕時計用軸受宝石から始まります。
当時の腕時計はゼンマイ式で、手巻きでスプリングのバネをいっぱいに巻いても1時間ほどで止まってしまい、繰り返し巻き続けても1日で5分以上のずれ(時間差)が生じるのも当たり前でした。
そこで国内時計メーカーは、時計内部の減速機構の抵抗を少なくする技術を本場スイスより導入し、それにより時を長く正確に刻む国産腕時計の誕生につながりました。
ルビー軸受け製造開始
当時、腕時計のムーブメントに使用されている軸受宝石を専門に加工する会社は国内には1社もなく、Orbrayは電気メータ(電力積算計)の軸受宝石の加工技術を活かし、いち早く国産腕時計向けのルビー軸受の製造を開始しました。
これにより、例えば17石や24石仕様といったルビー軸受を数多く使うことにより、時計ムーブメントはより長く正確に時を刻むことができるようになりました。
軸受加工の技術の確立と発展
1970年代前半にOrbrayは、当時最先端技術を用いたレーザー加工機を20台購入し、軸受宝石のミクロン単位での穴あけ加工に使用し、生産の効率化へとつなげました。 その後、今の電池式クオーツ時計が開発されて、トルクの大きい電動ステッピングモータの出現が軸受宝石の使用価値を下げましたが、代替え製品としてアルミナセラミックスの成型技術を確立し、コストパフォーマンスの良いセラミックス軸受の誕生にも繋がりました。
Orbrayでは、常に腕時計部品メーカーとしてユニークな商品を提供し続けています。
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