宝石の特徴:カットについて
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宝石のカットとは
原石を有効にカット・研磨することによって、宝石の輝きが異なり、またその価値も違ってきます。そのためには、立体(原石の種類・透明度・内包物の有無を見極める)・形状(上から見て形状を決める)・面取りが重要になってきます。
具体例として、誕生石の代表的なカット方法を紹介します。
1月 GARNET ガーネット
Single cut シングルカット
小さいダイヤモンド等に使われるカット方法で、ブリリアントカットが58のファセットなのに対して、シングルカットは17面しかありません。小さいサイズの宝石はシングルカットにより、カット面の大きさが生きると言われています。
2月 AMETHYST アメジスト
Oval brilliant cut オーバルブリリアントカット
オーバル(楕円型)が特徴のカット方法で、最もポピュラーなカットの1つ。 輝きを最大限に生かす事が出来、方向性を持ったデザインジュエリーにも最適なため、高い人気を誇っています。
3月 AQUAMARINE アクアマリン
Square cut スクエアカット
角が削り取られていない点が特徴のカット方法で、アンティークジュエリーによく見られるデザインです。シンプルなファセットにより、宝石の透明度を引き立てます。
4月 DIAMOND ダイヤモンド
Round brilliant cut ラウンドブリリアントカット
20世紀を代表するカット方法と言われ、最もスタンダードなカット方法になります。基本的に反射率の高い宝石に施されるカット方法で、ダイヤモンドの基準(4C)の一つにも入っているカット方法です。
5月 EMERALD エメラルド
Emerald cut エメラルドカット
エメラルドのカッティングによく用いられ、長方形に型どり各コーナーを切り取ったシェイプにカッティングされるのも特徴です。透明度の高い結晶を用いると、澄んだ美しさあふれるカットになります。
6月 MOONSTONE ムーンストーン
Pear shape cut ペアシェイプカット
ペア(洋梨)のような外見であることから名付けられたカット方法です。涙のしずくのようでもあるので、ティアドロップとも呼ばれます。カット面が多いことから反射光が多く、優しい形をしているため、優雅な印象を与えます。
7月 RUBY ルビー
Princess cut プリンセスカット
古くからいかに、美しく、かつ研磨のロス(素材のロス)を少なくするかが考えられてきましたが、プリンセスカットはその美しさ、原石の効率性に最も成功したカット方法です。厚く研磨されることにより、美しく強い輝きが得られます。
8月 PERIDOT ペリドット
Tapered baguette cut テーパードバゲットカット
テーパー(傾き)とバゲット(棒)を合わせた外見から名付けられ、細長い台形の様なカット方法です。メインのブリリアントカット等の添え物として用いられ、脇役として存在感があります。
9月 BLUE SAPPHIRE ブルーサファイア
Marquise cut マーキーズカット
上下の先端が鋭く尖った細長い形で、側面は緩やかなカーブのカット方法です。主に、原石が細長い石の場合に用いられます。58面体の構成となっていますが、輝きを強くするといった理由から18面体にカットされることもあります。
10月 OPAL オパール
Heart shape cut ハートシェイプカット
ブリリアントカットの一種で、ハートマークを型どったカット方法で、ロマンチックな上に、個性的な演出ができます。美しいハートの形を作る為には、カットした際に捨てる部分が多くなるので、取れる原石が限られ、希少価値が高いです。
11月 TOPAZ トパーズ
Baguette cut バゲットカット
バゲット(棒)のような外見であることから名付けられたカット方法です。透き通る美しさを発し、大きさや長さで少しずつ表情が変化します。横から見ると下部がステップ(階段)状になっているため、ステップカットとも呼ばれます。
12月 TURQUOISE ターコイズ
Cabochon cut カボションカット
他のカット方法と異なり、ファセットを持たないカット方法です。表面のツヤや色、形の美しさを表現する際に用いられ、半透明石のカッティングとして利用されます。ラテン語のカボ(頭)から名付けられました。
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