インシュレーター 効果について・試聴レポート
インシュレーター

入力機器：

プリアンプ（プリメイン）：	Octave v70se （インシュレーターKaNaDe03）
スピーカー：	PMC Twenty5.26 (スパイク受けにアンダンテラルゴ)
Transport：	Sforzato DST Lepus
CD/SAD/DAC：	Soulnote S3 Reference
NAS：	DELA N1A（インシュレーターKaNaDe03）
試聴したソース・曲名：	Holly Call Blame of CDからリッピング

貸出製品が届いた翌朝8時前にSforzato DST Lepusの足の下に設置しました。その後出社、午後8時会社から自宅に戻った12時間後から試聴しました。曲がかかった瞬間、まだOctaveの真空管が温まっていない状況から出音が違いました。中高域の明瞭さ、低域の解像度、楽器のリズムやテンポの正確さから生み出されるグルーブ感を体験できました。

Holly Callの歌声のとてもチャーミングな部分やこぶしを回すような独特の歌声や息遣いが素晴らしく表現されました。英語の歌詞が楽に聴きとれるだけではなく、歌声に感情を込める箇所がより一層伝わってきて、ライブ感が増しました。

トランスポートには駆動部が一切ないのであまり期待していませんでしたが、ここまで音が変化するとは思っていませんでした。次いでNASのDELAの下に設置しました。フット部分にはKaNaDe03を装着しているのですが、この下に設置しました。ここでも低域の解像度や中高域の明瞭さが上がりました。最後にテレガートナーⅯ12 Switch Goldの下に一枚だけ設置。ここでも低域の解像度の違いが感じられます。アナログプレーヤ、ＣＤプレーヤに効果的な評価に加え、駆動部の無いネットワークトランスポートやスイッチにも効果があると思います。高い技術力に裏打ちされた素晴らしい製品だと思います。

試聴CD

1. クレモンティーヌ	「東京の休暇」	1曲目『レテ～夏』
2. NILS LOFGREN	「Acoustic Live」	5曲目『keith don't go』
3. 木嶋　真優	「Chaconne」	2曲目『スラブ舞曲　作品72-2』

当該プレーヤーHDR-1300には以前、サファイア・インシュレーターとは（恐らく）真逆タイプのインシュレーター（磁気と軟素材で床から浮かすタイプ）を導入し、効果が微妙だったため、暫く運用した後に外した経緯があるため、今回も効果が微妙だったり、不明確だったりしたら困るな～、と思いながらトライしてみましたが、その心配は杞憂に終わりました。

◆上記1の曲で比べると、出だしのベースの音が締り、ドラム系に例えると、革のテンションがアップしたようなピシッとしたベース音に変わりました。また、曲調が変る部分で、効果音としてサイダーが泡が立ち上るようなシュワシュワ音が入っていますが、この音がより明確で泡っぽく聴きとり易く変化しました。
余談ながら、以前メインに使っていたJで始まる米国製2wayスピーカーは、このシュワシュワ音の再生が不得意だったため、寝室のセカンドスピーカーに降格する こととなりました。

◆上記2の曲で比べますと、曲が始まった瞬間、ギターが変わった、またはボリュームが少しアップしたように感じられました。弦の振動による中低音の響きがかなり良くなり、ギターの胴をタップする音（スラム奏法？）の響き・キレが明瞭になり、またギター弦の超高音を演奏するパート（聴かせどころ！）も美音具合が増しました。

◆上記3の曲で比べますと、最初の音が聴こえた瞬間からヴァイオリンの胴内で鳴っている音の響きが豊かになり、高音部の響き・伸び（倍音感？）が美しく変化しました。

以上1～3の試聴は、YAMAHA HDR-1300にCDを入れて随時再生しましたが、当該CDプレーヤーHDR-1300はHDDを内蔵したHDDプレーヤー（CDをHDDにデータとして保存して再生する）でもあり、普段私はHDDプレーヤー機能を利用して使用・聴いています。（CDの直再生よりも、HDDプレーヤーとして聴いた方が音が良い）

CDプレーヤー利用でのインシュレーターの有無で差異が確認できたため、更にHDDプレーヤーとして比較してみましたが、CDからHDDに音楽データを取り込む時の効果なのか、それともHDDプレーヤーとして再生する時の効果なのか、またはその両方なのから不明ながら、従来と同様、CDの直再生よりも、HDDプレーヤーとして聴いた方が音が良い、という結果となり、今はインシュレーターを外せなくなり、次々とHDDに保存されたCDアルバムを聴き直しています。
一巡したら、HDR-1300の脚部を外し、インシュレーターの3点支持化も試してみるつもりです。