Orbray株式会社(旧アダマンド並木精密宝石)ブログ。技術のトレンド、製品のワンポイント、SDGsなどについて紹介していきます。

大学生・留学生向けキャリアデザイン会

   最終更新日:    公開日: 2024/11

Orbray黒石工場は、工場周辺エリアの大学生さん向けに9月20日に「キャリアデザイン会」を開催しました。
本格的な就職活動を始める前の学生たちに、より多くの会社訪問の機会を提供して就職先の選択肢を広げ、働くことのイメージを描けるように支援することを目的としたイベントです。

青森県からの要請を受けての開催ではありましたが、当社としても学生さんの認知度向上の好機と考え、せっかく来てもらうなら、一方的な会社の説明だけでは面白くないと里也子社長と教育研修部部長 斉藤由美子が学生さんたちの就職活動の役に立つ体験にしようと社内コミュニケーションのワークショップを行うことにしました。
こうした催しは当社として初めてです。弘前大学、弘前学院大学、柴田学園大学の3大学から1~3年生が4人、弘前大学で学ぶ中国からの留学生も1人参加してくださいました。


9月20日朝、来社した学生さんたちにOrbrayの会社全体や黒石工場について簡単に説明した後、里也子社長が、アスリート出身というご自身の経歴、経営者としての思い、学生さんへ伝えたいことの3つについて話しました。

スノーボードの全日本選手権で優勝し、ワールドカップ選手として活躍していた里也子社長。
しかし子どものころは、運動が大の苦手でスキップもできず、山登りの前日に全身じんましんが出たこともあったのです。そんな少女が、日本のトップクラスの選手に成長することは並大抵でない努力や練習の工夫があったからです。

里也子社長は、夢の実現のために何をすべきかを考え、計画を立てて実践し、やりっぱなしにせず振り返って分析し、改善できるところを探すという、今でこそ何らかのプロジェクトを遂行しようとする際の基本ですが、当時は工場の品質管理のための方法論にすぎなかったPDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)を、学生ながらきちんと実践したことが実力アップにつながったと話されました。
 
里也子社長は、4年前に社長就任し、社内改革のために社員全員の話を聞く取り組みを進めてきました。その中で強く感じたのが、社員の中に自分を卑下し、やりたいことがあっても遠慮したり我慢している人が多いこと。自分には手が届かないと、夢に向かって努力する前に諦めてしまうのです。里也子社長は、大人になっても夢を諦める必要はないと社員に言い続けています。そんな自分の殻を打ち破ってほしい、大人になっても夢を持ち続け、それに向かって努力する人生を送ってもらいたいと話しました。

そのために心掛けてほしいこととして社長が挙げたのが、自分の性格を知り、短所と思うところがあるなら、それを裏返しにして考える習慣です。
例えば、そそっかしくミスばかりしているといって自分を責めている人は、行動が早く積極性があると考えるのです。
もし消極的な性格だと思うなら、じっくり考える思慮深い人間なのだと発想を転換するのです。
お話の後、学生さんたちに自分が短所だと思っていることを書き出してもらい、短所を長所にとらえ直す「「リフレーミング」を行ってもらいました。たったこれだけのことで人間は自信がつき、前向きになれるのです。

ランチタイムは、社員食堂で、里也子社長を中心に学生さんと入社1~3年の若手社員が交互に座り、食事をしながら学生さんがOrbrayについて気軽に質問できる時間を設けました。
 
 
 
 
 


午後は工場見学を行いました。
各部署で製造している製品について、それぞれの部署の担当者から説明を受け、製品を実際に手に取って、働く社員の姿を間近に見てもらいました。
 
 
 
 
 
続いて、教育研修部部長によるワークショップを行いました。当社の教育研修部部長の斉藤由美子は、キャリアコンサルタントとして多くの企業で研修を行ってきた研修のプロです。
18歳でリクルートに入社、子育てをしながら働く女性が社内にひとりもいなかった時代に、自ら職場改革を提言し、出産後の職場復帰第1号として息子2人を育てながら管理職として活躍しました。その経験をもっと多くの女性のために役立てたいと考えキャリアコンサルタントとして独立、現在はOrbray社内の研修を行っています。

この日は、斉藤から職場での対人関係やコミュニケーションについて話した後、ワークショップを行いました。働く喜びを伝え、幸せな人を増やすことをミッションにしている斉藤の話は、学生さんたちに会社の組織や制度を、与えられたもの、自分にはどうしようもないものと受け身に考えるのではなく、そうあってほしいもの、そうあるべきものに変えていくにはどうすればよいかを実践的に学びました。
 


参加した学生さんからは、このキャリアデザイン会によって会社のことや身近な製品の製造される現場を見ることができ、働くということがより具体的にイメージできたという感想をいただきました。また工場見学やワークショップなどで触れ合った社員たちが、やりがいや誇りを持って働いているのを感じ、Orbreyに魅力を感じたと語ってくださった学生さんもいらっしゃいました。

今回の参加者は、たまたま全員女性でした。
Orbrayの社員はまだまだ男性の比率が高いですが、女性らしい丁寧さや細やかさが生きる職場が多く、社長が女性なこともあり女性が働きやすい職場づくりやリーダー育成にも取り組んでいます。
この日、里也子社長が、ほぼ1日、学生さんたちと共にキャリアデザイン会に参加したことからも、当社がどれだけ人材を大切にしているかを学生さんたちに感じてもらえたのではないかと思います。
今回のイベントは、黒石工場の風景が変わっていくきっかけになると思いました。

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