一社如一家(いっしゃいっかのごとし)をテーマにOrbray Day を開催しました!
代表取締役社長 並木 里也子
昨年から今年5月にかけ、各拠点で順次「Orbray Day」を開催しました!初めての試みでしたが、従業員の皆さんのおかげで社内の一体感を高める有意義なイベントになったと感じています。
2020年、私が入社したときは、Covid-19の感染が拡大し、緊急事態宣言が発出された時期でした。リモート勤務ができない職場は混乱し、出社してもマスクごしに話をすることすらもはばかられる時期でした。
社長就任以降、社内改革の推進に向け、コロナ禍でも全従業員との面談、少人数のセミナーなどには積極的に取り組んできましたが、大がかりな社員の交流イベントについては慎重を期し、昨年、コロナ禍の収束をまって再開を決めました。
当社ではかつて、社内運動会やクリスマスパーティなどが盛んに行われていました。私も、社員やそのお子さんたちとのスキー教室など社内行事に参加し、皆さんが楽しんでくださっているのを実感していましたので、できるだけ早くこうした社内の交流イベントを復活させたいと考えていました。
社名変更も落ち着いた2023年、国内の各拠点の一体感の醸成をテーマに、まずは拠点ごとに、「Orbray Day」を開催することにしました。いくら「一社如一家 いっしゃいっかのごとし」をモットーにする当社でも、若い社員がこうした社内行事に喜んで参加してくれるものだろうかと少し不安ではありました。しかし、社員たちが、部署の垣根を越えて何か1つのことに向かって一緒に行動することは、きっと社内の結束を強めてくれるだろうと信じて開催を決めました。
まず、事務局メンバーを選び、ゼロベースで、すべてメンバーたちで話し合ってイベントの内容を決めていきました。なかなかいい企画が思い浮かばず、苦労した拠点もあったようです。できるだけ社員に喜んでもらえるように、予算の中で景品などに厚く配分しながら楽しいイベントにしようと知恵を絞ってくれました。
その結果、絶対に盛り上がるビンゴ大会やクイズ大会などを後半に入れるところは共通でしたが、ユニークだったのは黒石工場のペーパーブリッジ制作。10人ずつのグループに分かれ、紙と紙テープを切ったり貼ったりして机と机の間の数十センチの空間に架けるような小さな橋を作りました。社員全員で取り組むことができ、課題を解決するために意見を出し合ったり、判断を下したりすることで、同じチームになったメンバー間の距離が縮まるだろうと考えたそうです。
また、横手の生涯スポーツ5種競技も楽しく有意義な企画でした。社会人になると、車通勤がほとんどの地方では運動不足に陥っている人が多いという声をよく耳にしていました。元アスリートの私としては、この取り組みは運動会の要素も入ったいいアイデアだと感心しました。
また、湯沢では、清掃も企画に入れてくれました。リクレーションなのにお掃除?と思いましたが、会社をきれいにしたいという皆さんの気持ちにジーンとしました。
東京では、理想のオフィスづくりをテーマに、紙を使い、面白いアイデアが色々と出てきました。
企画に当たったメンバーに感想を聞いたところ、準備期間も短く、初めての開催だったため、十分に詰め切れないところもあったと反省する声もありました。
でも、そういった気持ちを持つのも自然なことだと思います。仕事とまったく関係のないことを行うため、小さなトラブルが起きることは想定内です。そうした準備不足による混乱にもかかわらず、参加者が互いに助け合って楽しそうにすごしていたという感想もありました。
準備をする中で、しだいにメンバー同士の雑談が増え、雑談が増えるに従ってメンバーたちの距離が縮まり、結束力が高まったという声もありました。
仕事の時間はあまり人と話すことがない人も多いと思います。でも、ひょんなことから知り合った人たちとの交流を通じて、新しい視点に気づかされたり、「そういうことだったのか」と疑問が解消したり、新しい人と知り合って刺激を受けたりするものです。私は、このOrbray Dayが、そのきっかけになってくれることを期待しています。
社員一人ひとりが活躍し、その拠点を星のように輝かせ、さらには、それぞれの拠点が星座のように美しい一体をなす。Orbrayがそんな会社になることを祈っています。そのためには、日ごろからの活発なコミュニケーションや交流が大切です。今後は海外拠点や協力工場でもOrbray Dayを開催したいと思っています。