湯沢市の企業交流e-sports大会に参加しました!

湯沢工場 金子 青矢
2025年5月24日、当社は秋田県湯沢市と企業交流デジタルバトル実行委員会が共催するe-sportsイベント「企業交流デジタルバトル」に参加しました。湯沢市からお声掛けをいただき、Orbray社員も実行委員会メンバーとして、企画の段階から加わりました。優勝チームに贈呈されるノベルティの製作も行うなどさまざまな提案をし運営に積極的に関与しました。
企業交流デジタルバトル
湯沢市は、市内の企業や地域住民の交流を促し、市の持続可能な発展を目指すためにこの大会を企画しました。eスポーツはコンピューターゲームの競技です。世界中に熱いファンが多いエンターテイメントですが、ゲームのキャラクターを操るコンソールの素早く正確な操作のためには身体的な鍛錬が必要で、文字通りスポーツです。日本では2019年から2021年まで国民体育大会で文化プログラムとして都道府県代表チームによる大会が行われ、現在は正式種目化が検討されています。賞金総額が数億円にのぼる大会も行われています。
当社は、近くにいてもあまり交流のない企業とeスポーツを介して親睦を深めたり、社内のコミュニケーションの活性化、さらには地域における認知度向上が期待できると考えて参加を決めました。

今回、湯沢市が選んだゲームは、CAPCOMの人気格闘ゲーム『ストリートファイター6』です。当社スタッフは企画段階から積極的に参加し、大会当日も会場設営・進行・司会なども務めました。
選手として出場したのは技術部、製造本部、品質保証部から各1名の合計3名。チーム名は「Orbrayブルー」。仕事の後や休日に練習を重ね、万全の準備で本番に挑みました。
大会では、各チームが先鋒、中堅、大将を決め、同じポジション同士が対戦しました。先鋒、中堅が勝つと10点、大将が勝つと20点が入ります。総当たり戦を実施した後、上位3チームが決勝トーナメントで戦いました。
Orbrayブルーの成績は総合3位でしたが、パーフェクトKOの数は5回と参加チームの中で最高でした。
社内外で広がった「交流の輪」

この大会を通じて多くの交流が生まれました。湯沢市に事業所がある企業12社が協賛に名前を連ねました。競技に参加したのは、有限会社桂、T-Solutions株式会社、株式会社北都銀行、秋田エプソン株式会社と市役所からの3チームで計8チームでした。
大会に参加したことで、こうした企業と交流できただけでなく、準備の時期から大会のことが社内でも話題になり、異なる部署や世代の違う人からも声を掛けられたり、応援してもらい、社内に一体感や活気が生まれたのを実感しました。
また、優勝チームに授与されるサファイア製のメダルを独自の加工技術で製作し提供し、当社の製品力をアピールする機会にもなりました。
課題と展望

多くの成果が得られた大会ではありましたが、いくつかの課題も明らかになりました。まず観客の数です。eスポーツは、プレイしたことのない人も見ているだけで楽しめたはずですが、事前にeスポーツに馴染みのない層にその楽しさを十分に伝えられなかったと反省しました。またe-スポーツに馴染みがなく大会の趣旨を理解してもらえずに参加を見送った企業があったり、日程調整ができずに参加できなかった企業もあり、参加企業数が少なかったことも反省点です。今年は大会の案内があってから開催までの期間が短かったので、来年は開催2〜3か月前から地元メディアに取り上げてもらうなどして早めにeスポーツの魅力や大会を知ってもらい、繰り返しSNSの投稿をするなどして事前の盛り上げに努めよう思いました。
せっかく多くの人に会社のことを知ってもらえるよい機会を与えていただいたにもかかわらず、その機会を十分に生かしきれなかったことも悔やまれます。次の機会には企業の説明資料を置くブースを設けたり、学生向けのイベントを同時開催するといった工夫をしたいという声が出ていました。
雪国の冬にもできるスポーツなので、大会の開催を定期化してもっと多くの企業や学生さんにも声を掛ければ、もっと盛り上がると思います。また、当社の技術力を知ってもらうため、ノベルティを製作して提供することも提案したいと思います。
e-sportsを通じて企業の魅力を伝える
e-sports大会は、企業の技術や魅力を広く発信する絶好の機会になり得るものだと思います。今後も私たちは、「e-sports × 企業PR × 地域貢献」という掛け算の可能性を広げ、技術力とチーム力を武器に、さまざまな形で地域社会に貢献していきたいと思います。