Orbray株式会社(旧アダマンド並木精密宝石)ブログ。技術のトレンド、製品のワンポイント、SDGsなどについて紹介していきます。

100年先を見据えて。秋田・湯沢から始まる「第二の創業」という決意。

   最終更新日:    公開日: 2026/04

秋田県湯沢市。澄んだ空気の中に響く鍬入れ(くわいれ)の音とともに、私たちの新しい物語が動き始めました――。先日執り行われた、新本社および地域貢献施設の建設に向けた地鎮祭。足元から伝わる土の感触は、これからこの地に深く根を張り、新しい歴史を築いていくという確かな重みを感じさせるものでした。



今回の地鎮祭は、単なる本社機能の移転や、新しい工場の建設を祝うための儀式ではありません。私たちがこの地を選び、東京から本社を移転させ、そして「第二の創業」を宣言する。その決意を大地に刻み、地域や全てのステークホルダーの皆様と未来を「結び直す」ための極めて重要な転換点でした。

急成長の先にある、新たな基盤の必要性

今、私たちは大きな成長の渦中にいます。2025年12月期の決算では、売上高306億円、営業利益40億円、当期利益38億円という堅調な数字を達成することができました。昨年の時点での予測を大きく上回るペースで業績は推移しており、2029年には連結売上高450億円を超えるという、かつてない高みを見据えています。

この勢いを受け、私たちは中期経営計画を上方修正し、2029年を基本としていたIPO(新規株式公開)の時期についても、2028年9月への前倒しを視野に準備を加速させています。

しかし、売上という数字は一つの結果に過ぎません。問われるのは、その先にどのような価値を生み出し続けられるかです。

グローバル展開の加速や次世代技術の開発、そして従業員の待遇改善や採用の強化。私たちが次のステージへ進むためには、こうした取り組みを一過性のものではなく、持続的に実現できる基盤が不可欠でした。

だからこそ私たちは、「新本社・新工場」という目に見える拠点づくりを決断しました。

「第二の創業」に込めた想い

新本社の建設、そして2026年末までに予定している秋田県湯沢市への本社移転登記。これはOrbrayにとって、文字通り「生まれ変わる」ほどの大きな転換点です。

この新拠点は、単なる効率的な生産を行う場所だとは思っていません。ここは、私たちがこれからの飛躍に向けた「新たな価値創造の拠点」です。この場所での挑戦が、会社の成長と人の成長の両方を支える拠点になってほしい。

創業の精神である「一社如一家(いっしゃいっかのごとし)」というバリューは、今も私たちの真ん中にあります。家族のようにお互いを思いやり、安心して挑戦できる環境を整えること。今年の春には60名の新卒社員が仲間に加わります。彼ら次世代を担う若者たちが、「この会社でずっと働きたい」「自分の子供も入社させたい」と思えるような、誇り高い文化を創り上げることこそが、私の使命だと考えています。

伝統を受け継ぎ、未来へと再定義する

私たちの歩みは、1939年の創業にまで遡ります。以来、「切る、削る、磨く」という精密宝石加工のコア技術を磨き続け、光通信、小型モーター、医療機器、ダイヤモンドと、常に時代の先端を走り続けてきました。

かつて小さな町工場から始まった私たちは、今や連結で2,300名を超える従業員を抱える規模へと成長しました。しかし、規模が大きくなっても変わらないのは、ものづくりに対する真摯な姿勢です。

「第二の創業」とは、過去を捨てることではありません。むしろ、私たちが守り続けてきた宝石加工のDNAを、より広い世界、より深い社会貢献へと「再定義」することです。東京という中心地から離れ、あえて私たちのものづくりを支えてきた秋田に本社を置くことは、自分たちのアイデンティティを再確認し、そこから世界へ挑むという覚悟の表れでもあります。

湯沢とともに、100年続く未来を創る

今回のプロジェクトには、もう一つの重要な側面があります。それは、地域社会との共創です。

新本社の敷地内には、「地域貢献施設」を建設します。私たちは、単に土地を借りて事業を行うだけの「外部の企業」でありたいとは思いません。この地の一員として、地域の皆様と手を取り合い、持続可能な発展に寄与すること。それが、私たちの目指す「共存共栄」の姿です。

この場所が、子供たちの学びを育み、市民の交流を生み出す。そして、地元の若い世代にとっても、地域にいながら、世界につながる仕事の可能性を感じられる場所にしたい。地域の発展なくして、企業の永続的な成長はありません。私たちは湯沢の地と共に歩み、共存共栄のモデルをここで築いていきます。

結びに代えて

地鎮祭

地鎮祭の最後に、私は参列いただいた皆様と「気結び」をさせていただきました。それは、皆様との縁をより深く、強く結び、共に未来を歩んでいくという誓いでもあります。

Orbrayの新しい物語は、まだ始まったばかりです。これから立ち上がる建物は、私たちの理想と意志を形にしたものになるでしょう。しかし、その価値を本当に形にしていくのは、ここで働く社員であり、支えてくださる地域の皆様、そしてこれから出会う新たな仲間たちです。

この先100年も続く地域の未来、そして事業の成長。その両方を実現するために、私たちは一歩ずつ、しかし力強く進んでいきます。これからのOrbrayの挑戦に、どうぞご期待ください。

共に、新しい時代を創っていきましょう。

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